【脱党支援センター2020年9月28日】
中国ではこのほど、陝西省の西安外国語大学の学生が、中共ウイルス(新型コロナウイルス)をめぐる大学側の外出禁止措置に抗議する様子が映った映像が話題になった。
同大4年生の李強さん(仮名)は9月21日、大紀元の取材に応じた。李さんによると、8月28日に新学期が始まってから、学校側は感染拡大防止対策として、学生に対して学校からの外出・移動を禁止した。しかし、学校側が学生に生活必需品などを提供せず、学食も値上がりを続けている。学生らは大学に、外出禁止措置を撤廃するよう求めたが、認められなかった。
学生らは不満を爆発させ、20日夜、寮で一斉に大声を叫び、学校側に抗議した。この映像がネット上に投稿され注目を集めた。
李さんは「構内に学生寮が8棟ある。20日夜11時半ごろ、女子学寮から先に叫び声が聞こえて、その後、すべての寮にいる学生が叫び始めた。この間、学長や他の責任者は全く現れなかった」と語った。
李さんによると、学生が最も不満に思っていることは、「学生の出入りはダメなのに、教職員が学校を出入りしていることだ」という。
学生らは、出前サービスを利用している。学校側は料理を受け取るための場所を指定したが、1カ所しかないため、「時間帯になると、指定の場所に人が殺到して、料理を受け取るのに一苦労だ」と李さんは話した。
中国紙・新京報によると、西安外国語大学の学生は現在、生活用品の購入にネット通販を使っている。荷物が急増し、学校内にある宅配便会社の営業所では、仕分け作業が追い付かず、荷物が山積み状態だという。
中国情報サイト・百度百科によれば、西安外国語大学には教職員が1300人以上、学部生や大学院生などを含む在校生が2万人余りいる。
同大学は9月21日、SNS微博(ウェイボー)で声明を発表した。声明は、「学生の外出の承認手順を簡易化する」「24時間以内に、構内に臨時スーパーマーケットを設置する。同時に、学生が利用するスーパーマーケットを拡大していく」「学生の食事、入浴、宅配などの問題を改善していく」などとした。
転載大紀元 エポックタイムズ・ジャパン